――投資を始めて半年後、僕の口座は真っ赤に染まっていた。
評価損−28%。画面を見るたび、胃がキリキリ痛んだ。
あのとき買ったのは、「人気ランキング1位」と書かれていた投資信託。
CMで見た“プロが選ぶ”という言葉に、完全に心を持っていかれた。
結果は、半年で大暴落。
焦って売り、損切り。その直後に市場は回復――。
つまり、僕は「最悪のタイミングで買って、最悪のタイミングで売った」というわけだ。
そしてこの地獄のような経験から、僕はようやく“損しないための3つのルール”に辿り着いた。
ルール①:コストを舐めるな — 長期では「手数料」が命取りになる

「年0.5%ぐらいなら安いじゃん」――そう思っていた昔の僕をぶん殴りたい。
投資信託の信託報酬(運用コスト)は、毎日ジワジワとあなたの資産を削る“サブスク課金”だ。
たとえば、信託報酬が1.5%のファンドと、0.1%のファンド。
年利5%で20年間運用した場合、最終的な差はなんと数百万円にもなる。
僕が最初に買ったのは、1.6%のアクティブファンド。
「プロに任せたら安心」と思っていたが、結局インデックス型(低コスト)に完敗。
運用成績よりも、コストのほうが結果を決めるという現実を思い知った。
ルール②:分散せよ — 卵を一つのカゴに盛るな

ある年、僕は「日本株テーマ型」に一点集中投資した。
結果、テーマが外れた瞬間に評価額は−35%。
このとき学んだのは、分散とは“退場しないための保険”だということ。
分散には3つの軸がある。
- 資産分散: 株式・債券・リート・現金などを組み合わせる
- 地域分散: 日本・先進国・新興国に広げる
- 時間分散: 毎月少しずつ投資する(ドルコスト平均法)
この「時間分散」は特に効果的。
相場が高いときも安いときも淡々と買い続けることで、平均取得単価をならすことができる。
ルール③:続ける “意思” を設計せよ — やめない仕組みを作る

僕が最大の損を出したのは、「メンタルで売ったとき」だった。
暴落が怖くて手放した直後、相場はV字回復。
“持っていれば助かっていた”という経験を、僕は何度も繰り返した。
だから今は、「やめない仕組み」を自分で設計している。
- 自動積立で“触らない”投資をする
- 相場を見ない期間を意識的につくる
- 年1回だけリバランス日を決める
この3つを決めてから、僕の投資はようやく安定した。
投資とは、マーケットとの戦いではなく、自分の感情との戦いなんだ。
+補足:2025年に本気でおすすめできる投資信託──財前慎一が“自分の財布で積み続けている3本”

2025年。
世界の市場は「金利の高止まり」「米中摩擦」「AIバブル」「円安・円高の綱引き」と、まさに不安定の極み。
こんな時代に必要なのは、“一発逆転”の夢ではなく、「退場しない投資信託」だ。
僕はこれまで100本以上の投資信託を見てきたけれど、最終的に自分の資産を託しているのはたったの3本。
それが、「守り」と「攻め」を両立できる2025年版ポートフォリオの中核だ。
- ① eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称「オルカン」。2025年のように地政学リスクと金利差が入り混じる時期こそ、この“地球投資”の真価が出る。
米国・欧州・新興国、すべてを一つでカバーできる低コストファンド。初心者から上級者まで、“基礎体温を整える一本”。 - ② eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
アメリカの成長エンジンを素直に取り込む。AI・半導体・エネルギー転換・金融──世界の中心は今もアメリカだ。
僕にとってこのS&P500は、“攻めのエンジン”そのもの。 - ③ セゾン・グローバルバランスファンド
株式+債券の黄金比でリスクを抑え、暴落時には“クッション”として機能する。
2025年の金利変動が激しい年こそ、このファンドの安定性が生きる。僕にとっては「夜ぐっすり眠るための保険」だ。
この3本の組み合わせこそ、僕が10年かけて構築した「退場しない長期ポートフォリオ」。
2025年の不安定な相場を“攻めすぎず・守りすぎず”生き抜く最適解だと思っている。
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まとめ:投資は「勝つ技術」ではなく「続ける技術」だ
人は“損”に敏感で、“利益”には鈍感だ。
だから、投資で一番大切なのは「やめない仕組み」と「焦らない心」だ。
2025年の相場がどうなろうと、
この3つのルールを守る限り、君の資産は“時間”という味方を得る。
投資はギャンブルじゃない。未来への選択肢を増やす技術だ。
その一歩を、今日から踏み出そう。
引用・参考文献
※本記事は特定商品の勧誘を目的とするものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任で行ってください。



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